ベビーバンドでヘルメット治療を決断するまで|悩み続けたママの体験談【前編】

- 子どもの頭の形の歪みが気になる
- まず何をしたらいいかわからない
- ヘルメット治療をやるか悩んでいる

私も同じことで悩みました。
今回は専門家としてではなく、ひとりの母としての体験談です。
子どもの頭の形、一度気になり始めるとずっと気になってしまいますよね。
当時の私は、まさにそうでした。
息子の頭の形を気にしてからは、毎日のようにネットで検索する日々。
「同じように悩んでいた人はいるのかな」
「ヘルメット治療をした人は、どう感じているんだろう」
そう思って体験談を探し続けていました。
実際に「ヘルメット治療をしてよかった」という声を見つけたとき、少し気持ちが楽になったことを覚えています。
今まさに悩んでいる方のために、息子のヘルメット治療について始めるまでの経過と実際にやってみた効果を前編・後編に分けてお話しします。
前編では、ヘルメット治療を決断するまでの経過を時系列に沿ってお伝えします。
読んでくださった方の不安が少しでも軽くなればうれしいです。
ヘルメット治療を決めた方、実際の効果を知りたい方は後編をご覧ください

ヘルメット治療を決断するまでの流れ
まずは私が息子の頭の形に悩み始めてから、ヘルメット治療を決断するまでの流れを月齢ごとに簡単にまとめました。
| 月齢 | 出来事 |
|---|---|
| 出生時 | 出生時は頭は丸いと感じていた |
| 0〜1ヶ月 | 頭の形が気になり始める 1ヶ月健診で相談 |
| 2ヶ月 | 頭の歪みがはっきりしてくる 頭の形外来のある病院を2カ所受診 結果は「経過観察」 |
| 3ヶ月 | 再診 ヘルメット治療の適応と診断される ヘルメット作成 |
| 4ヶ月 | ヘルメット治療を開始 |

それぞれの時期に私が感じていたことや悩んでいたことを順番にお話ししていきます。
0〜1ヶ月|頭の歪みが気になりだした頃

生まれたとき、息子の頭の形はとてもきれいでした。
息子はよく寝る子で、寝るときはいつも上を向いているタイプ。
起きている間はできるだけ抱っこするようにしていました。
そんな生活が続く中で、生後1ヶ月頃から「後頭部が平らになってきてるかも…」と感じるようになりました。
「気のせいかな?」と思おうとしても、毎日見ているとどうしても目がいってしまいます。
1ヶ月健診の際に、医師と看護師さんに頭の形について相談しましたが
「今のところ心配はいりません」
「寝るときに、横向きになる時間を少し増やしてみてください」
と言われました。
そこでバスタオルを使って姿勢を変えようと試してみたものの、気づくとすぐに動いて上を向いてしまいます。
「これで大丈夫かな…?」と不安が少しずつ積み重なっていきました。

この頃、ドーナツ枕を使うかも悩みました。
しかし首に負担がかからないか心配で「首が座ってからにしよう」と思い、使うのを見送りました。
1〜2ヶ月|頭の歪みがはっきりしてきた頃


生後1〜2ヶ月になる頃、後頭部の歪みがはっきりとわかるようになってきました。
ネットでは「自然に治る」「成長とともに目立たなくなる」という情報がある一方で、「病気の可能性がある」「噛み合わせや運動発達に影響」といった言葉も目に入り、調べるほど不安が増えていきました。

私自身、頭の形を気にしてしまうタイプでした。
もしこの形のまま大きくなったら、息子がコンプレックスに感じないか本当に心配でした。
2ヶ月|病院受診
頭の形外来の受診を決断
明らかに頭の歪みが強くなり、夫に相談し生後2ヶ月の頃に病院を受診しました。
ネットで頭の形外来があること、ヘルメット治療という選択肢があることを知りました。
正直、治療についてはかなり不安でした。
費用が高額なことや本当に必要な治療なのかということ。
無理に勧められたりしないかということも心配でした。
そのため1つの意見で判断しないよう、2つの病院を受診しました。
病院での診察内容と結果
2つの病院(ここではA病院・B病院とします)とも、診察の流れはほぼ同じでした。
- 頭蓋骨早期癒合症などの骨の病気がないかを確認
- 専用の測定器を使って、頭の歪みの重症度を測定
ただし頭の歪みによる成長への影響については、病院によって説明に違いがありました。
- A病院
短頭症そのものは今後の発達に問題はない。
しかし左右差があると、噛み合わせや顔の非対称など成長に影響する可能性がある。 - B病院
頭の歪みは発達には問題はない。
あくまで見た目の問題である。

同じ「頭の歪み」でも、病院によって説明が違うことに正直とても迷いました。
息子の診断結果は次のとおりでした。
- 後頭部が平らになる短頭症は【重度】
- 左右の歪みがでる斜頭症は【中等度】
現時点ではヘルメット治療が適応になるレベルとのこと。
A病院では、左右差がでているため今後さらに進行する場合はヘルメット治療をおすすめするという説明がありました。
ただしヘルメット治療は、首が座る生後3ヶ月頃から開始する治療です。
まだ生後2ヶ月だったこともあり、この先1ヶ月で歪みが改善する可能性も考慮して、この時点では経過観察となりました。

どちらの病院もヘルメット治療を強制されることはなく、丁寧に診察・説明をしてもらえました。
経過観察中の悩み


経過観察中、病院から教えてもらったのことは主に2つでした。
- 寝るときの頭の向きを横向きに調整すること
- タミータイム(うつ伏せ遊び)を増やすこと
また悩んだ末に、ドーナツ枕をこの時期は使ってみることにしました。
ただ実際には、一番長く寝ている夜は親も寝ているため向きの調整はほとんどできません。
息子は動きが出てきた時期で、横向きの姿勢を保てず上を向いてしまいます。
ドーナツ枕を使ってもすぐに抜け出していました。
生後2ヶ月では、うつ伏せ遊びも長い時間続けることはできません。
このように思うように取り組むことが難しく、頭の形が改善している実感もありませんでした。
3ヶ月|2回目の病院受診
生後3ヶ月になり、2回目の受診をしました。
再度頭の形を測定した結果は以下の通りです。
- A病院
大きく歪みが進行したわけではないものの、左右差はやや悪化している。 - B病院
短頭症は重度。左右差は強くはない。
評価に細かな違いはありましたが、歪みは改善しておらず全体としては【重度】という判断でした。
どちらの病院でもヘルメット治療は適応になるとのこと。
ただし必ず治療しなければならないわけではなく、最終的な判断は親に委ねられるという説明でした。

共通して言われたのは、治療を行うなら早いほど効果は高く、治療期間も短くなる傾向があるということでした。
3ヶ月|ヘルメット治療を決断
ヘルメット治療を決断した理由
ヘルメット治療について夫と何度も話し合いました。
主に話し合ったのは次の点です。
- 治療費のこと(40万〜60万円)
- 成長や発達に影響はあるのか
- 見た目の問題だけなのか
- 将来、本人がコンプレックスに感じる可能性
- 成長とともに自然に良くなる可能性
正直、大人になって頭の形が気になる場面はほとんどありません。
「本当に治療は必要か」「やらなくてもいいのでは」と気持ちは何度も揺れました。
それでも最終的な決断の軸なったのは次の2つです。
- 成長への影響が「ゼロとは言い切れない」と言われたこと
- ヘルメット治療は「今しかできない選択」だということ
もし将来息子が頭の形をコンプレックスに感じたり、何か成長に影響がでたりしても、その時にはもう治療はできません。
きっと後悔すると思いました。
また私自身が頭の形を気にしながら育児を続けることは、精神的にも息子にもよくないと感じました。
そう話し合った末、私たちはヘルメット治療を選びました。

夫の一言も、背中を押してくれました。
「お金を理由にやらずに、あとから“やればよかった”と後悔する方が嫌だと思う。」
ヘルメットはベビーバンドにしました

ヘルメットは「ベビーバンド」を選びました。
2つの病院どちらでも治療は可能でしたが、私たちはB病院を選択しました。
一番の理由は治療費です。
費用を比較すると、ベビーバンドは約38万円、もう一方のヘルメットは約60万円でした。
この差は、正直とても大きかったです。
また、B病院の方が自宅から近く、通院しやすかったことも決め手の一つでした。
まとめ
子どもの頭の形が気になったら、まずは一度病院を受診することが大切だと思います。
ヘルメット治療は診断や説明を受けたうえで、そこから考えれば大丈夫です。
ヘルメット治療は費用のこと、子どもへの負担、本当に効果があるのか。
多くの方が同じように悩むと思います。
私たちは「今しかできない選択であること」「将来後悔しない選択をしたいこと」
この2つを大切にして、ヘルメット治療を選びました。
次回の後編では、ヘルメット治療を始めてからの経過や効果についてお伝えします。
この体験が、今悩んでいる方の参考になればうれしいです。

